※このコラムは2016年05月27日に掲載されたものを再掲載しております。
完璧な棚と夢の実現に向けて
昨年は、バレルカインドの素晴らしい波を当てた某ライトブレイクでしたが、今回は最大サイズでも胸くらいで波を外しました。(涙)
ここの波は南側に位置する島がブロックしている関係で、回り込んで入ってくる南西~西南西寄りのスウェル(波向)がベストで、少しでも南寄りに触れるとうねりは入ってきません。中々波を当てるのは難しいのですが、ライトオンリーのリーフの形状は完璧で、ヒザくらいのうねりでもテイクオフするとボトムから次々に波が湧き出てくるかのように出現してきて、徐々にショルダーも整いつつ掘れてきて腰くらいまでサイズアップしつつ、軽く100mはライド可能でした。今回は小波だったので、船に備わっているSUPやロングボードで楽しませてもらいましたが、腰くらいのうねりであれば200mくらいはショルダーが続いて楽しめ、そのポテンシャルの高さを改めて窺(うかが)い知ることができました。
なお、インサイドには所々にぼっこりと盛り上がっている危険な岩があるため、十分に注意が必要ですし、ロータイドはかなりリスキーになるので外すのが基本です。昨年参加メンバーのU君がここでワイプアウトしておでこをカットした時もロータイドでした。
美しいものにはトゲがある例えの通りです。
インドネシアにおいて、人が空いていて素晴らしい波がいつも割れている場所は、相当な僻地(へきち)に行くなどしない限り中々ないと思います。Discovery IndonesiaⅡやメンタワイなどへのボートトリップを通しても、中々貸し切りで良い波に遭遇することはありません。
しかし、決してサイズが大きくなくても、仲良くなったサーファー同士で素晴らしい波をシェアすることは、サーファーとして至福の時間であり、掛けがえのない経験にもなります。
昨今ボートトリップに参加されるサーファーにおいて、徐々にですがサラリーマンが増えてきました。今回の旅でも、8人中5人が普通のサラリーマンでした。
かつてのサラリーマンサーファーは、休めても3泊4日が限度だった印象ですが、最近は10日くらいならば参加できるサーファーが増えてきているようです。
それでもオーストラリアならば年に3週間の連続休暇があり、ヨーロッパならば1ヶ月間のバカンス休暇が与えられるそうなので、日本はまだまだですが少しずつ改善されてきているのは嬉しい限りです。
無謀とチャレンジには天と地ほどの差がありますが、“夢の実現をできないと考えるのではなく、どうしたら実現できるかを考える”と一歩一歩実現に近づくことができると思います。
私の夢は、国内外にユーザーさま限定のサーフキャンプを建設し、そこを拠点にボートトリップ可能なサーフボートを持つことです。
星○リゾートならぬ、波伝説リゾート、略して、“波リゾ!!!”(笑)
朝食にはだしからとったお味噌汁付きの和食をご用意し、昼には疲れた身体を日本式マッサージでほぐしてさしあげて、キャンプには温泉はなくても炭酸泉付の大浴場があり、晩ご飯には美味しいお刺身と日本料理が並び、冷酒と焼酎がラインナップしている…
前向きに、どうしたら実現できるかを考えていきたいと思います。(了)
☆加藤のコラム『サブ&ロテ島、これでいいのだ!!Vol.1』
☆加藤のコラム『サブ&ロテ島、これでいいのだ!!Vol.2』
☆加藤のコラム『サブ&ロテ島、これでいいのだ!!Vol.3』
なお、有本圭君が執筆したコラム『サマサマ号でゆく、ウェストティモールの旅』はこちら、
http://sw-players.com/?p=18783
また、ロテ島サーフキャンプ、SAMASAMA号によるボートトリップの予約などについては、デイトラインOMツアーへ、
http://omtour.jp/